相談時の状況(30代・女性 北海道)
未熟児として生まれ、幼児期から言葉の遅れが見られました。小・中学校、高校と普通学級に通っていましたが、成績が振るわず、周囲からいじめられることも少なくありませんでした。高校卒業後に専門学校へ進学したものの、授業内容が理解できず数ヶ月で中退しました。その後、就職しましたが、どの仕事でも内容を理解できずに叱責され、試用期間中に解雇されることを繰り返していました。仕事に就くことができず生活保護を受給して過ごす中で、障害者更生相談所で知能検査を受けたところ、軽度知的障害と診断され、相談に見えました。
社労士による見解
ご相談いただいた時点ではB型作業所に在籍されていましたが、対人関係にストレスを感じやすいため、在宅で作業を行っていました。複雑な話を理解することが難しく、借金の保証人になってしまうなどのトラブルを抱えやすい状況でした。また、不安や焦燥感、希死念慮といった症状も見受けられました。日常生活では、料理や掃除、ゴミの分別、金銭管理、社会的手続きなどができず、ほぼ全てにおいてご両親の援助を受けていました。これらの状況を踏まえ、障害基礎年金の事後重症請求を行うことにしました。
結果
障害基礎年金2級に認められ、約82万円受給することができました。