ADHDで障害厚生年金3級を受給したケース

相談時の状況(20代・女性)

幼少期から落ち着きがなく、忘れ物や失くし物も多い傾向がありました。小学校の時から学校の勉強はあまりできませんでした。中学校から友達の輪にも入れず孤立するようになりました。専門学校卒業後、ホテルに就職しましたが失敗が多く、精神的に辛くなり、ご自身の発達障害を疑って心理検査を受けました。検査の結果、発達障害ではないと言われ、そのまま受診を中止してしまいました。転職後の会社でも業務スピードが遅いことやミスが多いことで怒られ、睡眠障害が出たので精神科を受診したところ、ADHDと診断され、コンサータを処方されました。その後は障害をオープンにし、障害者手帳を取得して配慮を受けながら仕事をしています。金銭面での不安が大きかったため、障害年金を受給できるか知りたいとご相談がありました。

労士による見解

偏食があり栄養バランスを考えた食事はできず、掃除や片付けなどもお母様に頼りっきりでした。金銭管理もできず、衝動的に買い物をした後、後悔することが多々ありました。お母様以外との対人交流もありませんでした。初診の病院にはカルテが残っておらず、ご本人も当時の診察券やお薬手帳等証明できるものをお持ちではなかったため、障害者手帳申請時の診断書を取り寄せましたが確認できませんでした。初診の病院で受けた発達検査の検査結果の用紙に記載されている検査日を元に初診日の申立てを行い、事後重症請求を行いました。

結果

障害厚生年金3級に認められ、60万円受給することができました。

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