相談時の状況(20代・男性)
幼少時から勉強についていけず、学校を休みがちでした。不登校状態になり、幻覚や幻聴が出始めたことから、病院を受診すると統合失調症と診断されました。
万引きなどの問題行動を繰り返すようになり、警察沙汰になったこともありました。その後、病院で発達検査をしたところ、IQが54しかなく、軽度知的障害と発達障害の可能性もあると言われました。
20歳を控え、障害年金を受給することは出来ないかと親御様が相談にみえました。
社労士による見解
相談者は19歳でしたが、日常生活の全般にわたって両親から援助を受けており、ご家族のご負担を考えると障害年金の受給が必要であると感じました。
また、症状が重いことから、2級の受給は可能だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
請求できる20歳の誕生日まではまだ数か月ありましたが、スムーズに請求するために、診断書の作成依頼や病歴の作成などの準備をしました。
診断書が出来上がるのに時間が掛かりましたが、誕生日の翌月には請求することが出来ました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。
コメント
相談者には統合失調症、アスペルガー障害、知的障害と3つの病名がありました。こういった場合、障害ごとの症状やその障害によって日常生活にどのような支障が出ているかをしっかりと申し立てていかなければなりません。
申必ずしも、病名が多ければ多いほど請求が有利になるとは限らないのが障害年金の難しいところでもあります。
一般の方がもしご自身で請求するのが難しいと感じた場合には一人で迷わず、専門家にご相談ください。