相談時の状況(20代・男性)
大学生の時、突然の母親を亡くしました。
深い喪失感に包まれ、それからは気分が落ち込み、動悸が起こるようになりました。
動悸が激しく救急搬送されることもあり、とうとう一人暮らしが出来なくなり大学にも通えなくなりました。
実家に戻ってからも、常に不安に襲われ不眠状態が続いていました。
何もできず引きこもりの生活をしていましたが、何とかしたいという思いで障害年金の請求を考え年金事務所に相談されましたが、請求手続きが複雑で不安になりご相談にみえました。
社労士による見解
息切れ、めまい、脱力感、過呼吸などの症状と気分落ち込の落ち込みがはげしく、空虚感や不安感から仕事や日常生活に支障がありました。
ご家族の援助を受けないと日常生活が送れない様子から、障害年金が請求できると思いました。
受任してから請求までに行ったこと
初診日が20歳になる数か月前だったので20歳前障害での請求が可能でした。
受診状況等証明書は手配済とお話しされていましたが、初診日付を確認したいこともあり問い合わせをしたところ、文書依頼ができていませんでした。
初診証明の再依頼を掛けると共に、通院されている病院の診断書がとても早く出来上がりスムーズに請求できました。
結果
無事に障害基礎年金の2級に認められました。
認定日からの遡及もできました。
コメント
今回は20歳前障害での請求が出来て良かったです。
今回の請求者は、20歳以降に学生納付特例の届け出をしていなかったので年金が未納になっていました、初診日が数か月遅れていたら請求ができませんでした。
学生が終わり、社会人になってすぐに会社の人間関係のストレスから体調を崩してしまわれるケースが意外と多く、その場合は学生時代に納付がされていないと障害年金の請求が出来ません。
学生で収入が無く年金が納められない場合は、必ず学生納付特例の届け出をしておくことが大事です。