相談時の状況(50代・女性)
不正出血が続いていたため病院で検査したところ子宮がんを宣告されました。
ステージⅡと言われ抗がん剤治療を開始しました。
その後膀胱と子宮が癒着していることが分かり、卵巣摘出手術を受けました。
症状はどんどん重くなり、人工肛門と人工膀胱を造設することになりました。
抗がん剤治療の副作用で微熱や倦怠感が続いており、食欲もありませんでした。
ご家族から障害が請求できるかの相談がありました。
社労士による見解
相談者様は体力的に弱っており、家ではほとんどベッドの上で生活しているような状態でした。
直ぐに障害年金の請求が必要だと感じました。
受任してから請求までに行ったこと
相談者様に出来る限りご負担をかけない形で必要書類を取得作成し、迅速に請求を行いました。
また老齢年金の受給も始まるため、その手続きと老齢年金の試算をし、有利になる選択も行いました。
結果
障害厚生年金の2級に認められました。
コメント
ガンでも障害年金を受給することは可能です。
ガンで請求する場合には、その症や抗がん治療の副作用の影響、日常生活にどれくらい支障が出ているかをしっかり申し立てていく必要があります。
今回の相談者様の場合は、人工肛門及び人工膀胱の造設をされておりました。
人工肛門や人工膀胱の造設は障害年金の3級相当になりますが、人工肛門と人工膀胱を一緒に増設している場合には2級相当と認定されます。
病院で手術受けても、障害年金が自動的に受給できるわけではありません。
自分で請求をする必要があります。
日頃から障害年金の知識があれば請求忘れをすることなく障害年金が受給できるのです。