相談時の状況(30代・女性)
幼少期から自分は人と違うと感じることが多くありました。
協調性がなく、友達もあまり出来ませんでした。
就職しましたがミスが多く、仕事の優先順位がつけられず、場面にあった行動を取ることが出来ないなど、とにかく怒られてばかりでした。
上司から一度病院に行ったほうがいいといわれ、検査を受けたところADHDと診断されました。
それからは職場の配慮を受けて毎日慣れた業務のみを繰り返すようになりミスも大分減りました。
しかし結婚を機に別の職場に転職したところ、やはり仕事が覚えられず、ミスも多くて怒られる日々が始まりました。
育児のストレスもあり、感情のコントロールが出来ずに子供を叩いてしまうこともありました。
心配になり再び病院に行ったところ、ADHDと双極性障害と診断されました。
今後どうすればいいのか不安になり相談にみえました。
社労士による見解
相談者は幼少の時から対人関係がうまくいかず、仕事をするようになると、周りからの要求と自分のこだわりとのギャップに苦しんでいました。
仕事や育児など自分の限界まで頑張ってしまったことで、双極性障害も発症していました。
社会に復帰するためにも障害年金の受給が必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
小さな子供が2人いるため、書類の整備に時間がかかることが予想されたため、書類の作成のサポートや、証明書の取寄せなどをサポートさせていただきました。
結果
無事に障害基礎年金の2級に認められました。
コメント
相談者は、早くから自分が発達障害と知りながらも、頑張って仕事を続けていましたが、職場環境が変わり双極性障害を発症してしまいました。
障害を持っている方は、働く職場の環境次第では症状が悪化してしまうこともあります。
雇い主には、使用者責任として従業員が働きやすい職場環境を整える努力をする必要があると思います。