発達障害で障害基礎年金2級をもらったケース

相談時の状況(20代・男性) 

子供の頃から人と関わることが苦手で友達ができませんでした。

中学や高校ではマイペースで人の話を聞いていないことが多かったようです。

テスト中に貧乏ゆすりや独り言が原因で先生から注意されることが度々ありました。

気に入らないと学校の備品を殴ったり蹴ったりして友達からも注意されていました。

常にクラスでは浮いている存在でした。

大学では、チームで行う実験や実習がうまくできなかったようです。

先生からの言葉で、病院を受診して自閉スペクトラム症と診断されました。

就活は20社近くの面接を受けましたが決まりませんでした。

卒業後、障害者雇用枠や就労支援でもうまくいきませんでした。

生活が出来ないので困り、お母様と一緒に相談にみえました。

社労士による見解

ご本人は臭いに敏感で、学生時代は食事に対するこだわりがかなり強かったようです。

スーパーの総菜も食べられないようでした。

興味のあることしか集中できないので、周りの事に気が回らず、人の話しを聞くことが出来ないなど、人と関わりを持つことが難しいと感じました。

お母さまのお話から障害年金が受給できると思いました。

受任してから請求までに行ったこと

子供の頃からの様子を聞き取り、現在困っていることなどを整理して病歴を作成しました。

また、病気によって日常生活や労働にどれほど支障があるかを診断書に記載してもらうようにお願いしました。

お母さまから医師に家庭での様子をしっかりと伝えて頂くようにお願いしました。

結果

障害基礎年金の2級に認められました。

コメント

発達障害の方は、学生の時は他者とのコミュニケーションが取れなく苦労されても、授業に出席すれば進級や卒業ができます、しかし、就職が出来ないことや、就職できても就労が長続きしない場合が多くみられます。

障害年金を受給しながら、少しずつ社会に出られるようにしていただけたらと思います。

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