相談時の状況(50代・女性)
人事異動で長年やっていた経理から開発に配属になりました。
業務のすべてが負担になり、発疹、吐き気、下痢、微熱、食欲不振などの症状がでるようになりました。
心療内科でうつ病と診断され、休養が必要と言われました。
休職し、自宅療養することで症状は改善しましたが、復職後もトラブルが相次ぎ、ついに退職に追い込まれてしまいました。
その後も症状は悪化し、足にしびれや痛みを感じるようになりました。
病院ではうつ病の再発だと言われました。どうすることも出来ずに相談にみえました。
社労士による見解
相談者はほとんど家から出ることも出来ない状態でした。
障害年金の受給が必要だと感じました。
受任してから請求までに行ったこと
4年前の障害認定日まで遡って請求出来ればその間の年金も受給できる可能性があるため認定日付近の調査を行いました。
しかしその当時、相談者はまだ体調が良く働けていた時期で、通院もしていなかったことから、遡っての請求は断念せざるを得ませんでした。
結果
障害厚生年金の2級に認められ、無事に受給することができました。
コメント
障害年金の請求タイミングは「現在から請求」か「認定日に遡って請求」かの二種類しかありません。
そして認定日は初診日との関係で自動的に決定されてしまいます。
相談者の場合はここ3年ほど重いうつ状態で寝込んでおり、障害状態に該当していたにも関わらず、3年前にさかのぼって請求する、ということは制度上出来ないのです。
大切なことは、年金を請求できるタイミングが来た時点で、出来るだけ早く請求するということです。
不明な点はぜひ一度専門家にご相談ください。