相談時の状況(40代・男性)
小さい頃、肥満児だったため近くの小児科で太らないようにするための注射を打っていました。
4歳くらいからよく転ぶようなり、暗いところも苦手になりました。
病院を受診すると脳回状網脈脈絡膜萎縮症と高オルチニン血症と診断されました。
歩くときに少し支障がありましたが学校生活に大きな支障はありませんでした。
大人になり40歳を過ぎると歩行がふらつくようになり、よく転ぶようになりました。
仕事が終わると背中や足が怠くて動けなくなることもあり、食事の支度や洗濯などは、ふらついてしまうため両手を使っての作業はできないため、着替えや入浴などは時間がかかり非常に不自由な状態で相談にみえました。
社労士による見解
歩行は非常にゆっくりで少しの段差でも苦労されていました。
気を付けて壁伝いに歩いていても、月に7~8回転倒してしまうほど危険な状態でした。
障害者雇用で就労されていましたが障害年金が受給できると思いました。
受任してから請求までに行ったこと
認定日請求を検討しましたが、20歳のころは体力的もあり日常生活に大きな支障がありませんでした。
先天性の傷病で初診は4歳の頃でしたが、大学病院にカルテが残っていて無事に初診の証明もとれました。
歩行時に杖は未使用でしたが杖を持って歩行できないこと等症状をしっかりと診断書に記載していただき請求しました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。
今回は40年以上前の初診証明が取れた珍しいケースでした。
大きな国立の大学病院で初診の証明を書いてもらいましたが、作成料金は10,000円でした。
初診の証明は、3,000~5,000円が相場と思っていましたので間違いと思い何度も確認してしまいました。
診断書の相場は5,000円~8,000円が相場と思っていますが、過去に診断書の作成料が30,000円の病院もありました。
自由診療ですが、文書の作成代金の差がありすぎると思っています。