相談時の状況(50代・男性)
4年程前に喉に違和感があり、食べものが飲み込み辛くなっていました。
心配になり受診すると左顎耳下腺炎と診断されました。1年程経っても症状が改善しないため別の病院を受診すると舌癌と診断されてしまいました。
その後摘出手術を受け療養されていましたが、中咽頭にも転移していることが分かり切除手術を受け、リハビリ治療を受け、復職されてから相談にみえました。
社労士による見解
お仕事をされていらっしゃいました。嚥下障害と言語に障害がありました。
食事や会話で日常生活や仕事に支障がありました。食事には時間が掛かってしまうため、仕事の日の昼食は食べられるものが限られてしまっていました。
職場では、メールでの会話や話を丁寧に聞き取ってくれるなど配慮を受けて仕事をされていました。障害厚生年金が請求できると思いました。
受任してから請求までに行ったこと
嚥下障害と言語障害を合わせの請求でした。
障害認定日の頃の症状からも障害年金が請求できると思い診断書の作成を依頼しました。初診の病院の証明も取れ認定日請求をすることができました。
結果
障害厚生年金3級が受給できました。認定日に遡及することもできました。
舌がんや喉頭がんの場合には、嚥下と言語に障害が残ってしまうことがあります。今回請求した診断書では、嚥下の障害である程度の常食が食べられるが食事が制限される程度でした。
言語障害は話すことや聞いて理解することに一定の制限がある程度で、発音は口唇音以外が一部発音できる状態でした。
嚥下と言語を総合的に審査され3級を受給できました。しかし、その症状以外でも首のつっぱり、感覚がないなど辛い思いをされていました。日常生活や労働に大きな支障が出ていましたので、障害年金を受給して頂けて良かったです。