結合性組織病他で障害基礎年金2級をもらったケース

相談時の状況(20代・男性) 

高校生の頃、発熱し病院を受診するとシェーングレン症候群と混合性結合組織病と診断されました。

継続的に治療は続けていましたが、全身性エリテマトーデスなど複数の病気を発症し、5年前からは腎臓機能が低下してしまい人工透析が始まりました。

通院している病院から障害年金の請求を勧められましたが、ご家族が区役所に相談にいっても手続きが複雑で分からないため来所されました。

社労士による見解 

糖尿病性腎症などと違い、既往症との因果関係がポイントになると思いました。

人工透析をしていることで障害年金は2級相当と認定されますが、他の疾病を併合して上位等級を探る必要があると思いました。

病名が10個以上あり、請求準備が難しいかただと思いました。

受任してから請求までに行ったこと

事後重症となるため請求を急ぎたいところと、複数の病気があり闘病が長いため、診断書から判断できる範囲での初診証明を添付し請求しました。

因果関係があるものと判断し請求をしましたが、審査の途中で日本年金機構から因果関係がないものとして書類を添付し対応してほしいと要請され幾度と書類を返戻され対応をしました。

最終的に、最初の請求通り、因果関係ありと判断されることとなりました。

結果

障害基礎年金の2級に認められました。

コメント

自己免疫疾患の方は、複数の病気が併発され、請求する傷病名を何にするかで苦慮します、総合的に判断される場合には、因果関係をはっきりさせると共に、それと合った内容の診断書を書いてもらうことが請求のポイントになります。

今回は、半年前に症状が重篤化しておりましたが、請求の時期を逃してしまい、症状が回復している時期で請求をしたため2級となりました。

事後重症請求の場合には、請求時期を逃さないことが大切です。

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