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知的障害で障害年金が「不支給」になってしまう3つの落穴と対策

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私が書きました
shiroki.sr

「子どもの頃から療育手帳をもっているのに、障害年金は不支給になってしまった……」
「軽度の知的障害だけど、一般企業での仕事が続かず困っている。本当に受給できないの?」

知的障害(精神遅滞)は、基本的には国が定めた障害等級に該当すれば障害年金を受給しやすい傷病とされています。

しかし、大人になってから申請する際、あるいは「軽度知的障害」のケースにおいて、思わぬ理由で不支給(または3級)判定を受けてしまう落とし穴が存在します。

今回は、知的障害で不支給を避けるために絶対に知っておくべき3つの落とし穴と、その対策を専門家の視点から解説します。

1. 落とし穴① 「療育手帳をもっているから安心」という誤解

最も多い誤解が、「療育手帳(愛の手帳など)をもっているから、障害年金も当然もらえるはずという思い込みです。

実は、療育手帳を発行する「自治体(都道府県)」の基準と、障害年金を審査する「国(日本年金機構)」の基準は完全に別物です。

療育手帳が「中度(B1など)」であっても、障害年金は不支給(または3級)になることがある

手帳の判定基準(主にIQ重視)に対し、障害年金は「実生活でどれだけ他人の援助が必要か」を重視する

「手帳があるから大丈夫」と油断して、日常生活の困難さを書類で十分にアピールできないと、無情にも不支給通知が届くことになります。

2. 落とし穴② 福祉的就労(A型・B型)や障害者雇用でも「働けている」とみなされる壁

知的障害のある方が、就労継続支援(A型・B型)や、企業の障害者雇用枠、特例子会社などで働いているケースは多くあります。

これらはすべて「配慮やサポートがあるからこそ成り立っている就労」です。

しかし、提出した診断書や申立書に「週5日勤務」「月収◯万円」といった数字だけが一人歩きしてしまうと、年金機構の審査官に「一般人と変わらず自立して働けている」と誤解され、2級不該当(不支給)とされるケースが後を絶ちません。

特に「軽度知的障害」の方で、一般企業で一般雇用として働いているものの、実際にはミスを連発してクビ寸前だったり、周囲の多大なフォローでかろうじて席があるような場合、その「現場のリアルな支障」が書類に書かれていないと、ほぼ確実に不支給になります。

3. 落とし穴③ 医師に伝わらない「できること」と「できないこと」のギャップ

知的障害の診断書を書いてもらう際、主治医とのコミュニケーションで失敗するケースが非常に多いです。

本人が一人で診察室に入ると、先生からの「最近はどう? ご飯は食べてる?」という質問に対し、「はい、食べてます(実はコンビニ弁当ばかり、または親が作ってくれたもの)」と、質問の意図を正しく汲み取れずに答えてしまうことがあります。

また、ご家族が同行していても、先生の前で「本人が傷つくから」「恥ずかしいから」と、できないことを包み隠さず話すのを躊躇してしまうケースもあります。

結果として、診断書の「日常生活能力」のチェック欄が実態よりも軽く(一人でできる風に)書かれてしまい、不支給に直結してしまうのです。

 

4. 不支給を防ぐために!今すぐできる対策

知的障害での不支給を防ぐカギは、「手帳の等級(IQ)だけに頼らず、日常生活や職場の『援助の実態』を客観的に証明すること」です。

  1. 「親や周囲の手助け」をすべて数値化・具体化して医師に伝える                          「食事はできる」ではなく、「親が用意すれば食べられるが、一人では献立を考えたり火を使って調理することはできない」「金銭管理ができず、あればあるだけ使ってしまう」など、「誰の、どのような手助けがあって成り立っているか」を具体的にメモにして医師に渡しましょう。

  2. 職場の上司や支援員から「勤務状況の申立書」をもらう(強力な対策!)                         働いていることがマイナス評価されないために、就労先の上司や担当支援員に、「どのような業務上の支障が出ているか」「会社としてどんな特別な配慮をしているか(つきっきりの指導、作業の単純化など)」を記した書面を作ってもらい、申請時に添付します。これが「自立して働けているわけではない」という強力な証明になります。

5. まとめ

知的障害の障害年金は、ご本人が成人(20歳)になるタイミング、または就職して壁にぶつかったタイミングで申請することが多い傷病です。

「軽度だから無理かもしれない」「働いているから諦めていた」というケースでも、周囲のサポート実態を正しく書類に翻訳すれば、2級以上の受給が認められる可能性は十分にあります。

当事務所では、ご家族や学校・職場・福祉施設の支援員さんからのヒアリングを徹底し、審査官に一目で伝わる書類作成をサポートしています。大切なお子様の将来の安心のためにも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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