相談時の状況（40代・女性 北海道）
幼少期から集団行動が苦手で、強いこだわりや癇癪があり、いじめを経験し、保健室登校が続きました。大学時代は一人行動を好み、些細なことに異常にこだわる特性が見られました。就職後、残業が月100時間を超える過酷な労働環境で不眠や気分の落ち込みが出始め、うつ病と診断されました。転職を繰り返しましたが、人間関係や仕事のやり方に馴染めず、体調不良で退職を繰り返しました。最終的に在宅勤務の提案を受けましたが、それでも不調は改善せず、自閉症スペクトラム障害と反復性うつ病性障害と診断されました。在宅で障害者雇用として勤務する中で、障害年金のご相談に見えました。
社労士による見解
ご相談時は日常生活全般に困難を抱えており、同居のご両親の全面的な援助が不可欠な状況でした。障害者雇用の在宅ワークで配慮を受けながら働いていましたが、体調不良から休んでしまうことも多々ありました。障害認定日の時点で通院していた病院に連絡を取ったところ、当時のカルテは既に破棄されており、認定日の診断書の作成はできませんでした。書類を整備して障害厚生年金の事後重症請求を行いました。
結果
障害厚生年金3級に認められ、年額約62万円を受給することができました。