相談時の状況(30代・女性)
幼少時より集中力がなくいつもソワソワして落ち着きがありませんでした。言葉の遅れもあり、就学前には言葉の教室に通っていました。忘れ物や失くし物が多く、宿題や提出物など嫌なことは先延ばしにしがちで、整理整頓も苦手でした。思ったことを口にしてしまうなど空気が読めず、いじめられても理由が分かりませんでした。大人になって働きだすと、人間関係を上手く築くことが苦手なうえに、指示通りの仕事ができず、ミスも多く、納得しないと先に進めないなど多くの問題があり継続して働くことができませんでした。発達障害を疑われ、精神科を受診すると注意欠陥多動性障害と診断されました。障害者雇用に切り替えて働く中で生活のことを考えて障害年金の請求を行おうと考えました。
社労士による見解
不注意特性が強く、忘れ物や失くし物、ケアレスミスが多く、仕事の期限を守ったり、優先順位をつけることが苦手なご様子でした。また、衝動性が強く思いつきで行動してしまい、ゲームの課金で借金を抱えマルチ商法に騙されて多重債務者となって自己破産してしまうなど、日常生活に大きな支障が出ていました。初診日の時点では厚生年金に加入していたため、障害厚生年金の認定日請求を行うことにしました。
結果
障害厚生年金3級に認められ、60万円、遡及323万円受給することができました。