相談時の状況(60代・女性)
金融機関の年金相談会におみえになりました。左手が不自由であることに気づき声掛けをしたところ、2年程前、仕事に行く途中交通事故にあい、左上腕を骨折(神経が切れた)してしまい、左腕は麻痺があり動かすことができない状態でした。
社労士による見解
神経麻痺がひどく左手はほとんど動かない状態でした。通勤途中の事故でしたが労災保険の請求もされていませんでした。障害年金と労災請求の両方が必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
事故の状況を把握するために、損害賠償請求をしている保険会社にも協力して頂き資料を揃えました。65歳を過ぎていましたので認定日請求の診断書の作成を依頼しました。書類が揃うのに少し時間が掛かりましたが請求することができました。
結果
認定日に遡り障害基礎年金の2級に認められました。
今回の場合には、障害を負ってしまっているのに、障害年金も労災保険も請求していませんでした。
ご本人様に障害年金や労災保険の制度を説明しても、最初はなかなか制度を理解してもらえませんでした。労災を請求することでパート勤めしていた会社に迷惑をかけるのが辛いとおっしゃってとても気にしていらっしゃいました。
障害年金や労災保険は何かあった場合に保障を受けられる国の制度です。そのために保険料を掛けていたのですから、会社に遠慮することなく請求して頂きたいと思います。