相談時の状況(50代・男性)
残業が多い職場で働いていました。ある朝突然体が動かなくなり仕事に行けなくなりました。職場の健康管理室で産業医からうつ病と診断されました。服薬治療を受けながら様子を見ていましたが症状は改善しませんでした。長期にわたる休職が続き復職することができなかったため、休業補償も終わり退職になってしまいました。その後も働くことができず、将来の不安もあって相談にみえました。
社労士による見解
相談者はうつ病がきっかけで20年近く働いていた会社を退職し、再就職の気力もないようでした。経済的にも余裕がなく年金の支給が必要だと判断しました。
受任してから請求までに行ったこと
初診が産業医だったため、勤務先に初診日を確認し、認定日診断書の依頼をいたしました。当時掛かっていた社内の診療所がすでに閉鎖していましたが、カルテは残っていました。カルテを使って別の医師に診断書を書いてもらうことができ無事に請求できました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。認定日請求も認められました。
コメント
今回のように、認定日時点のカルテが残っていても診断書の作成が出来ないケースは度々あります。今回の相談者は産業医の勤務する病院に転院していたため、職場に残っていたカルテを取り寄せる形で診断書の依頼をすることが出来ました。多くの方々の協力を得て成功したケースであり、とても印象深い事例になりました。