相談時の状況(40代・女性)
夫からの暴言や暴力を受け、不眠や動悸、呼吸困難などの症状が現れました。初めは呼吸器内科を受診しましたが、呼吸器内科の医師から精神科の受診を勧められました。精神科を受診するとうつ病と診断されました。また、検査の結果、軽度知的障害とも診断されました。障害年金をどのように請求したらよいか分からない様子で相談の電話がありました。外出が出来ないためご自宅を訪問させていただきました。部屋の様子などから家事が出来ていないと感じました。
社労士による見解
訪問時の家の中の様子から家事に支障があると感じました。また、ご本人様からの聞き取り内容からも障害年金の受給が出来ると思いました。健康保険証の切り替え手続きなど他の手続きも理解が出来ないようでしたので、総合的なサポートが必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
療育手帳は大人になってから取得していました。軽度知的障害の場合は生来性の障害であるため、幼少期から様子を詳しく聞き取り病歴を作成しました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。
コメント
今回の相談者様は、生来性の知的障害でしたが、他人とのコミュニケーションが苦手で、そのことで落ち込むことが多く、相談時にはうつ病を併発していました。知的障害や発達障害は2次障害でうつ病などを併発してしまうことがあります。就労先で十分な配慮が受けられる環境が必要だと思います。