相談時の状況(20代・男性)
自閉症と軽度知的障害があり、幼い頃から運動会のピストルや雷などの大きな音に対して恐怖感がありました。学生時代は友達からいじめられ不登校の時期もあったようです。
高校を中退して、その後は飲食店でアルバイトをしましたが、店長から大きな声で注意されると、その翌日は仕事に行けなくなっていました。
どの仕事が長続きしないので収入が少なく、生活のため金融機関からカードローンで借金をしました。簡単にお金が借りられるので限度額まで借金をして、返済ができなくなり自己破産の手続きをすることになりました。仕事を続けることが難しいので障害年金の受給が出来ないか相談にみえました。
社労士による見解
仕事が続かないことや日常生活の様子から障害年金が請求できると思いました。知的障害と自閉症があったため主たる障害に合わせた準備が必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
20代に受診した病院が初診というお話を伺っていましたが、実際は中学生の頃に受診された病院が見つかり、20歳前障害での請求となりました。
通院している医師は障害年金に理解がありとても協力的でした。
症状をしっかり伝えることが出来て診断書にも記載していただけました。受任してから間もなく請求することができました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。
コメント
請求者は受給できるかがとても不安で、請求してから通知が届くまでの間に何度も確認の電話をもらいました。
受給決定の通知が届いた時はとても喜んでくれました。障害年金を請求してから結果が出るまでの数か月は、どなたも不安な気持ちでいっぱいだと思います。無事に受給できて本当に良かったです。