相談時の状況(40代・女性)
20代の頃は働きながら一人暮らしをして自立した生活をしていました。
監視されているという妄想が日に日に強くなり、警察沙汰のトラブルを起こすようになってしまいました。
父親に引き取られ家族と同居を始めましたが争いごとが絶えず、激しい口論で警察が出動するほどの騒動になりました。
駆け付けた警察に受診を勧められ病院を受診すると統合失調症を診断されました。
家族関係も悪化していくなか、どうしていいか分からず相談にみえました。
社労士による見解
ご本人もご家族も疲れ切っている様子でした。
療養に専念にていただくためにも障害年金の請求が必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
しっかりと症状を聞き取り、日常生活の様子を医師に伝え診断書の作成をお願いしました。
また診断書の取得などはご本人さまの代わりにお兄様にご協力を頂き、無事に請求することができました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。
療養に専念にしていただきたいと思います。
コメント
相談者は幻聴や妄想を抱えながら10年以上も病院に掛からず暮らしていました。
統合失調症の場合、ご自身では病気の自覚が全くない方がいらっしゃいます。
そうして症状が悪化するにつれ周囲、特にご家族との深刻なトラブルを抱えてしまうことも多くあります。
病気の対処に必要なものはまず症状の理解であり、一刻も早い受診をお勧めいたします。