相談時の状況(50代・男性)
40代の頃、会社に何日も泊まり込むほど仕事に追われていました。
徐々に不眠や食欲の減退など体に異常が出始め、精神科を受診したところうつ病と診断されました。
その後も家族のために仕事は続けましたが、半年ほどすると症状が悪化し、ある朝、とうとう体が動かなくなりました。
会社に行くことができなくなり休職をしました。
1年ほどして復職して、負担の少ない部署へ異動となり、職場の配慮を受けながら仕事をこなすようになりました。
しかし腰を痛めて会社を休んだのをきっかけに、急に心が折れたようになり、すべての意欲を失ってしまいました。
相談にみえた時は、仕事どころか家から出るのも難しい状況でした。
社労士による見解
食欲減退、不眠、意欲喪失など、うつ病の症状が強く出ており、請求は十分に可能だと判断しました
受任してから請求までに行ったこと
初診の病院にカルテが残されておらず、2つ目の病院に協力してもらい初診日を確定することができました。
認定日病院にカルテが残っていたため認定日の診断書も書いてもらうことができました。
結果
障害厚生年金の2級に認められ、無事に受給することができました。
認定日請求は不支給でした。
コメント
請求者はうつ病がひどく休職と復職を繰り返していました。
障害認定日の時も仕事に行けなかったり行けたりの状態でしたが、認定日の診断書は比較的軽く書かれてしまいました。
認定日に遡及して請求する場合には、認定日の頃のカルテに記載されている内容で診断書が作成されます。
受診時には辛いことやできないことを医師に伝えておくことが大切なポイントとなります。