相談時の状況(20代・男性)
高校を卒業してから地元企業に就職しましたが3か月で退職してしまいました。
アルバイトをするようになった頃から、陰口や悪口などを言われている感じがあり、いつも誰かに見られている気がしていました。
幻聴がひどくおかしいと思って病院を受診すると統合失調症と診断されました。
幻聴に苦しみ薬を大量に飲んで自殺を図ったこともありました。
通所していた就労移行施を通じて相談に見えました。
社労士による見解
ご本人が一度認定日請求をしたことがありましたが不支給となっていました。
就労移行支援事業所に通所している様子や病状から障害年金が受給できると思いました。
一度失敗している認定日請求を再請求する場合には病院の協力が必要ですが、認定日請求もトライしてみたいと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
症状をしっかりと聞き取り症状にあった診断書を書いてもらえるように病院に依頼をしました。
認定日の病院にも、度認定日の診断書の作成を依頼しましたが、一度作成しているため作成日の変更ができないと回答があり認定日請求は断念しました。
結果
障害基礎年金の2級に認められ、無事に受給することができました。
コメント
今回の請求者とは、就労移行支援事業所でのセミナーをした時に出会いました。
一度ご自分で請求をしましたが不支給になって障害年金が本当にもらえるようになるかとても心配されていました。
請求した時の診断書は症状よりずいぶん軽い内容のものでしたので、症状にあった診断書を書いてもらえれば受給できると思いました。
ご自分で請求する方には、医師が診断書を書いてくれれば障害年金がもらえると思ってしまう方がいますが、診断書の内容が軽ければ当然、不支給になってしまいます。
請求する時は診断書の症状が自分の症状になっているか確認することが大切です。