相談時の状況(30代・女性)
中学生の頃からいじめられるようになり、高校生になると学校の教科書が全部捨てられてしまうなどひどいいじめにあいました。
辛くて学校に行くことができなくなくなってしました。
心配した母親に連れられ、近医を受診して通院していました。高校を卒業してからは、仕事をして、結婚、出産をして通院もしなくなっていました。
28歳のころから幻覚幻聴などの統合失調症の症状が出始め病院を受診すると統合失調症と診断されました。
仕事に行くことができなくなり、子育てや家事は実家の母に助けてもらっている状態で相談にみえました。
社労士による見解
外出ができないため訪問して相談を受けました。
母子家庭で、幻覚に悩まされながら3人の子育てをしていました。
体調不良で家事や子育てできないため、実母やヘルパーさんなどがサポートしてくれていました。聞き取りをした日は体調が悪く質問の受け答えも大変な様子でした。
療養に専念していただくためにも障害年金が必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
20歳以降はほとんど国民年金の納付がありませんでした。
高校生の頃から病院を受診していたため、何としても20歳前に初診があることを証明する必要がありました。
第三者証明書などを使い請求しました。
結果
障害基礎年金の2級に認められ、無事に受給することができました。
コメント
今回のケースは初診証明の代わりに第三者証明を使って請求しました。
10年以上まえの受診のためカルテなどは破棄されていましたが、学生当時に請求者をいじめていた相手が協力して第三者証明書をかいてくれました。
病気を抱えながら3人の子育てをするのは大変なことだと思いますが、障害年金ができたことで少しでも安心していただければと思います。