相談時の状況(50代・男性)
相談者は常に人に監視されていると感じたことがきっかけで25年程前に病院を受診していました。
当時は独り暮らしをしていましたが、誰もいない部屋で人の声が聞こえる幻聴があったようです。その後、症状が悪化し独り暮らしができなくなりました。実家に戻られてからは引きこもりの生活が続き病院へも行かなくなりました。
相談者が50歳を過ぎ、ご両親も高齢のため、今後の生活の不安から来所されました。長い間、お仕事ができず収入がないことから生活面の支援も必要な状態でした。
社労士による見解
現在の症状は落ち着いていましたが、お仕事ができない状態であることや日常生活状況から判断すると、早期に障害年金の請求が必要だと判断しました。
受任してから請求までに行ったこと
ご両親が高齢なため、遠隔地にお住まいの弟さんの帰省に合わせて準備を進めました。
25年前に受診した病院にカルテが残っていたため初診証明が入手できた事や、常に混雑している精神科の予約がスムーズに取れたことが幸いして診断書が早期に入手できました。
結果
無事に障害基礎年金の1級に認められました。
今回は、25年も前のカルテが残っていたことにより請求がスムーズにできました。
ご自身はご病気という自覚がなく病院を受診することに対して少し抵抗があったようですが、ご家族が熱心に説得されて請求に踏み切ることが出来ました。精神病の患者様にはご家族のご協力が本当に大切であると感じました。
来所されるのが困難な場合などはメールや電話で連絡を取りながら請求を進めることができます。
是非、ご相談いただきたいと思います。