相談時の状況(50代・男性)
ステージⅣのS字結腸がんと診断され切除手術を受けました。その後、肺や肝臓にも転移していることが分かり肝臓がんの切除手術も受けました。抗がん剤治療の副作用で直腸炎になり工肛門を造設した。倦怠感、食欲不振、下痢 嘔吐 息苦しさがあるが、がんのことを考えないで済むように、人や社会と触れ合うことで生きる希望がでるため無理をして働いている状態で相談にみえました。
社労士による見解
無理をして仕事をしていましたが、倦怠感、食欲不振、下痢 嘔吐などの症状から障害年金が請求できると思いました。
受任してから請求までに行ったこと
本来仕事ができる状態ではありませんでしたが、人と触れ合うことで生きていることを実感したいと無理をして働いていました。日常生活や労働能力に支障があることを診断書に記載してもらうように依頼しました。
結果
最初の決定は不支給でした。その後の審査請求で障害厚生年金の3級に認められました。
会社の面接時に「家で寝ているより、人と触れ合うことで生きていることを実感したい」と言って就職されたそうです。新しい職場では無理をしないで働けるように、病気を十分に理解し、配慮してもらい、体調に合わせて休みながら働かくことができていました。がん患者さんが就労できる環境や障害者に理解がある会社は素晴らしいと思いました。2人に1人ががんになる時代です。がん患者さんの就労を応援したいと思います。