相談時の状況（30代・女性）
出産後に気分の落ち込みが生じました。夫は仕事が忙しく家事も育児も協力してくれませんでした。頼れる人もなく精神的な余裕がなくなってしまいました。不安から動悸が出て、不意に泣き出してしまうということがあったため、精神科を受診すると不安障害と診断され、服薬治療を開始しました。気分の浮き沈みがあり、気分が上がると衝動買いをしてしまったり、寝ないで遊んだりする一方で、気分が沈むと何もできなくなってしまう日々が続きました。希死念慮の高まりから自殺未遂を行うなど症状は悪化し、転院先で双極性障害と診断されました。夫婦関係は悪化を続けて離婚し、子供を引き取り生活されていました。
社労士による見解
気分の変動があり、そう状態の時は衝動的に浪費をしてしまい、うつ状態の時は希死念慮が悪化していました。料理、片付け、掃除、洗濯など基本的な日常生活ができず子育てにも支障が出ていました。診断書の傷病名は障害年金の対象とならない不安障害でしたが、うつ症状があったため、備考欄にうつ病エピソード（F32）の診断を満たす状態を伴っていたことを記載して頂き、障害基礎年金の認定日請求を行いました。
結果
障害基礎年金2級に認められ、102万円受給、528万円遡及することができました。