ADHDで障害基礎年金2級をもらったケース

相談時の状況(20代・男性)

人見知りや発達の遅れがあり病院ではADHDと診断されました。医師のすすめで障害者手帳を取得し、高校卒業後は障害者枠で働いていました。20歳時点で障害年金の請求をしましたが、不支給になってしまいました。仕事で得られる給料も10万円程度であり、将来を案じたお母様が相談にみえました。

社労士による見解

お母様からお伺いした症状はかなり重く、診断書の日常生活能力判定の評価も重いものでした。審査請求が認められる可能性は高いと思いましたが、就労先での配慮が上手く伝わっていなかったと思いました。審査請求と同時に再請求をする方法が良いと判断しました。

受任してから請求までに行ったこと

まずは迅速に書類を調え、追加書類をつけて審査請求を行いました。また、書類を一から作りなおして障害認定日の再請求もしました。

結果

再請求により、20歳の認定日から障害基礎年金の2級に認められました。審査請求は棄却され再審査請求をしていましたが、目的を果たせたため再審査請求は取り下げました。

コメント

今回の相談者は症状も重く、診断書も2級相当のものでした。不支給となった理由は、医師の診断書に書かれていた一言でした。幸い病院が協力的だったので、請求より後の時期の認定日の診断書を再作成していただき、原請求にあった余分な文章を省略することで、20歳に遡っての再請求が認められました。年金の請求は誰が請求するかによって結果が違うということを改めて意識した一件になりました。

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