相談時の状況(50代・男性)
幻聴や妄想がひどく何度か警察沙汰を起こしていました。病院で統合失調症と診断され治療を受け、症状は少し落ち着いてきていましたが、仕事ができる状態ではありませんでした。父親は介護施設に入所しており、年金暮らしの母親と2人で生活していたため、今後の生活を心配されたご兄弟と一緒に相談にみえました。
社労士による見解
認定日の頃がもっとも幻覚や幻聴の症状がひどい状態でした。症状は改善していましたが、相談時にも仕事にいくことができず、心配事があるとパニックになってしまうようでした。人との付き合いもうまくできず障害年金の請求が必要だと思いました。
受任してから請求までに行ったこと
認定日の症状が重たかったので認定日請求の準備をしました。現在の症状が医師に伝わっていない様子だったので、ご兄弟に一緒に受診していただき症状をしっかりと医師に伝えてもらいました。
結果
障害基礎年金の2級に認められました。認定日請求も認められ5年分の年金ももらうことができました。
コメント
今回のケースでは、初めは請求に積極的でなかったご本人様も、受給が決定するととても喜んでくれていました。診断書を作成してもらうには、医師に症状を伝えることが大事です。患者さんは自分の症状を医師に詳しく説明できていないため、医師が症状をしっかりと理解していないことが多いと感じています。自分の症状を伝えられない場合には、家族や友人などが患者さんに付き添い医師に症状を伝えていただきたいと思います。