相談時の状況(40代・男性)
仕事でノルマがあり、ノルマを達成できないと厳しく叱責されていました。気分が落ち込むことが多くなり友人関係も悪くなってしましました。
上司から怒られると涙が止まらなくなり感情のコントロールができなくなってしまいました。
気分の落ち込みがあり自信喪失、疲労感が強くなにもできないときもありましたが、気分の良い日には高額な買い物をしたり、暴力的になってイライラしてしまいました。
病院で双極性障害と診断され相談にみえました。
社労士による見解
聞き取りをすると16歳の頃に精神科の受診がありましたが、10年以上経って再び受診していることや双極性障害との因果関係が少ないことから社会的治癒として厚生年金で請求できる可能性があると思いました。
受任してから請求までに行ったこと
受診状況等証明書や診断書には16歳当時の通院の記載がありました。
16歳の受診した内容を聞き取り、当時の病院の受診状況等証明書を取り寄せました。
社会的治癒をしていたことを申し立てて請求をしました。
結果
障害厚生年金の2級に認められ、無事に受給することができました。
コメント
今回は請求では、請求者は16歳の頃近医の精神科を数回受診していました。
その当時の受診内容はテスト勉強のストレスで胃薬をもらう程度のものでした。
日本年金機構からも、審査の途中でその当時の内容についての質問が来ました。
16歳の受診は数回程度だったことや、16歳以降は29歳まで病院の受診もなかったこと、その間に仕事もできていたことから29歳が初診となり厚生障害年金を受給することができました。