相談時の状況(20代・女性)
就職活動を始めた頃から緊張や不安に襲われるようになり生理前には気分が落ち込みことが多かった。月経前症候群と診断されて薬を飲んでいましたが、落ち込みがひどい時には自殺願望を持つようになってしまいました。
その後、双極性障害と診断され自宅療養をしていました。就労を試みても体調が悪化してしまうため、どこも長続きしませんでした。心配したお母さまと一緒に相談にみえました。
社労士による見解
気分が上がると過活動になり、予定を入れ過ぎてしまったり運動を過剰にしたりしますが、気分が落ち込むと不安が強くなり、意欲もなくなってしまい希死念慮を抱いてしまい、日常生活に大きな支障がありました。
ご本人様とお母さまから聞き取りした日常生活能力から障害年金が受給できると思いました。
受任してから請求までに行ったこと
大学生のころから発症していたため納付要件が心配でしたが、しっかりと国民年金の保険料を納めてありました。初診日は9年程前の産婦人科で取れました。
産婦人科の医師がとても協力的で助かりました。
認定日の病院でも当時のカルテから診断書を書いてもらえたため、認定日請求で請求しました。
結果
障害基礎年金の2級に認められましたが、認定日請求は不支給でした。
現在、遡及分の不支給について審査請求を検討中です。
今回、受診状況等証明書を京都の産婦人科に依頼しました。電話でもとても親切の対応してくださいました。障害年金を請求する際には必ず初診の病院で受診状況等証明書を取らなければなりません。電話で前医の有無や初診日をとても親切に教えてくれる病院もあれば、委任状があっても本人が窓口に来ないと教えない、本人が再度受診しないと教えないという病院もあります。
カルテが残っていなければ受診しても書いてもらえませんし、窓口に行かなければならないのは体調が悪いご本人様に大きな負担を掛けてしまいます。初診証明代も高額です。依頼する前に、前医があるかないか、カルテが残っているかどうかくらいは教えて頂けるように協力していただきたいと思います。