相談時の状況(20代・女性 北海道)
幼い頃から落ち着きがなく、衝動的な行動が目立ち、人間関係にも悩みを抱えてこられました。小学校では整理整頓や学習に困難を抱え、中学校では環境の変化から摂食障害を発症して過食嘔吐や自傷行為を繰り返し、幻覚に悩まされることもありました。高校では一時的に落ち着いたものの、卒業後も就職が安定せず、転職を繰り返す生活でした。結婚後、体調がさらに悪化し、強い希死念慮に襲われ、うつ病と診断されました。自己判断で通院を中断した結果、仕事も続けられなくなり退職することになりました。日常生活を送ることも困難な状況が続き、改めて受診したところ、うつ病に加え、ADHDと自閉スペクトラム症と診断され、ご相談にいらっしゃいました。
社労士による見解
ご相談時には食欲のコントロールが困難で、過食や拒食を繰り返すことにより体重が激しく増減していました。掃除や片付けもできず、部屋は物が散乱しており、買い物に行っても衝動買いが多く、家計を圧迫していました。また、対人関係に強い恐怖心があり、外出や人とのコミュニケーションを避けており、配偶者様やご両親の全面的な援助がなければ生活が成り立たない状況でした。ヒアリングによりお客様の幼少期からの困り事を丁寧に掘り起こし、書類を整備して障害基礎年金の事後重症請求を行いました。
結果
障害基礎年金2級に認められ、年額約83万円を受給することができました。