相談時の状況(20代・男性 静岡県)
未熟児として生まれ、生後3日で脳内出血を起こし、髄液シャント術を受けるなど、幼少期から入退院を繰り返す生活でした。首が座るのが遅く、歩行や発語も大幅に遅れました。幼稚園では友達ができず、小学校の支援級に進学後も感情のコントロールが困難で、コミュニケーションがうまく取れず孤立していました。普通学級に戻っても勉強に全くついていけず、中学校ではいじめにも遭いました。高校は通信制へ進みましたが、学習内容を理解できず、卒業後は就労施設に通所し、障害者雇用で働き始めましたが、簡単な単調作業もなかなか覚えられず、集中力も続かないため、常に注意を受けていました。生まれつきの身体的な困難に加え、学習面や対人関係の課題が継続しており、日常生活や就労に著しい支障をきたしているため、障害年金を請求しましたが、不支給となり、ご相談に至りました。
社労士による見解
ご相談時には、自力ではほとんど何もできない状態でした。家事全般ができない他、年齢相応のコミュニケーションが取れず、集団行動も困難でした。自分の状況を医師に伝えることも、医師の話を理解することも困難でした。集中力や記憶力も著しく低く、社会的な手続きも家族の援助がなければできない状態でした。不支給となった書類一式を拝見し、改善すべき点を修正した新たな書類を整備した上で、障害基礎年金の認定日請求を行いました。
結果
障害基礎年金2級に認められ、年額約82万円を受給することができました。